第二章

こんなこと書くとまた暗いヤツって思われそうだけど
う～ん……やっぱり書いてしまおう！


昨日は放射線治療一周年記念でした。
一年前に飲み込んだそれは、そろそろその効力を失う頃。
ということはつまり、もう放射線の暴力に
振り回されなくて済むということなんだと
ワタシは解釈しているのです。

放射線、結構、暴力的なヤツでした。
カプセルに詰め込まれた放射性ヨードは
翌朝にはその威力を発揮し始めました。
ぐるぐる目が回って、トイレで泣いたのが翌朝のこと。
神戸の港から聞こえてくる汽笛は、今でも吐き気を連想させます。
心臓が肥大して破裂寸前でした。
平常時で120の心拍数ですから、もうすっごい暑がりで
様子を見に来る医者も看護師も
ワタシの病室に来るとみんなすごく寒そうにしてました。

退院してからは、併用した薬の中毒状態が続きひどいめまいでした。
それが落ち着くと今度は こむらがえり。
これはもう本当に本当に本当につらかった！
体中の筋肉が引き攣れて、それがきっかけとなって仕事を辞めました。
ま、そうじゃなくてもそのうちあの仕事は辞めたと思うけど
大きなきっかけだったのは事実なわけで。
ひとりで眠るのが怖くて実家に泊まった夜、
心臓を鷲掴みされるような激しい痛みに絶叫したことは
今では家族の秘密みたいになってます。
あれは体じゃなくて、泣けずに溜まった黒い塊を発散した
そんな気がするのはこの頃のことです。

でもやがてすべてが落ち着きました。
いつも話し相手になってくれた友人。
沖縄。
マクガフィンに漂う父性的温もり。
遠隔ヒーリングを募ってくれたり、何かと気にかけてくれた友人。
それに賛同してくれた友人の友人達。
家族。
いつか恩返しできるチャンスが来るといいのですが…
あ、こう考えると長生きするってのも悪くないですね。

そしてそしてヨーリーの存在。
やっぱりつらさって似たような要素がいくつも重ならないと
わからないと思うんですよね。
病気でも割と平気な人もいれば、ものすごく落ち込む人もいる。
で、ワタシの場合、やっぱりヨーリーの文章から見えてくる
側面に共感して、共鳴したわけです。
おかげで泣けました。
泣いて泣いて泣いて、というのが去年の夏のワタシです。
その文章がやがて本になって出版されたときは、本当に嬉しかったなぁ。
女の子なのだという部分を大事に出来るようになりました。
これはヨーリーの文章に出会わなければ起こらなかった変化です。
ヨーリー、ワタシまた恋をしますよ！

みんなみんなありがとうです。
まだ時々は神戸に行きますが、今のところ
二度目の放射線はやらない予定です。
なので病状の記録は今日で終わりにします。
言葉にすると効くのがワタシなので、ちゃんと書いときますね。
いつもこのブログは独り言なんですが
今日は皆さんに向けて書いてます。

さて、今年はいろいろ幸先がいいし
仕事して → 恋もして（順番は大事）ますます笑いますよー。
なんたって今年のテーマはわくわくを追求ですから。


今日の写真は、生きる気力をくれた場所。
上空より知念村の我が家！